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在宅医療の現場から ~絶対入院はイヤ ここで死ぬ!~

 夏の暑い日。Aさん(70歳男性)は自宅へ帰ってきた。胃がん術後のターミナル患者さん。経口摂取量は少なかったけど、待望の退院。退院当日に娘さんが買ってきたスイカを食べた。退院数日後に娘さんが自宅にクーラーを手配してくれた。経口摂取はなかなか進まなかったものの、なんとか夏を乗り越えた。やっぱり、家での生活がいいらしい。家に帰ったらいろいろとやることが増えた。本人曰く「午前中はラジオ聞いて、11時から料理の番組みて、12時から2時間ドラマするからそれを見て、4時になったら水戸黄門みるのが楽しみなんじゃー。  (近所の施設の夏祭りの)花火、来年も見たい。ここは特等席だからなあ・・・。」と楽しそう。
 しかし、徐々に状況が悪化。歩行が困難となりデイケアへの通所が困難となった。代替のサービスの追加を提案したが、家でゆっくり過ごしたいと断固拒否。家族の娘さんにも相談したものの、「本人が希望するなら・・・」とやむなく静観することとなった。
 そしてある日。訪問介護のスタッフより緊急電話。ごみ出し目的で担当のへルパーが自宅を訪問したところ、玄関先で倒れている本人を発見。意識があるも自力で動けない状況とのこと。緊急で訪問診療を実施。主治医より入院加療を勧めるも・・・。
「絶対入院はイヤ、ここで死ぬ!」といってきかない。これ以上、説得はできないと判断し、入院推奨は断念。本人に毎日の訪問看護の導入を条件に在宅生活を継続とした。娘さんもこうした状況を理解して「しかたないです。このまま自宅で最期までお願いたします」とのこと。
 数日後、Aさんは自宅で看取られて他界された。きっと来年の夏祭りの花火大会は自宅からではなく天国から眺めているに違いないと、我々スタッフは確信している。

 今後もこのブログを活用してコラム形式で「在宅」の魅力を発信できればと考えています。
当該コラムに関するご意見・ご感想、お待ちしております。
(なお、このコラムは平成28年10月に掲載予定でしたが、掲載が遅れてしまいました。お詫びいたします)
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在宅医療の現場から ~病院でしてきた医療はもういいです~

 「よろしくお願いいたします」 小さい声ながら意志の強さを感じさせる返答だった。
市内急性期病院から紹介のあったAさんは97歳。老衰・認知症のため近所のかかりつけ医に通院が困難になり、次第に通院を拒否するようになった。家族は無理強いをせず、自宅で様子をみていた。急な意識レベルの低下があり、ご家族の判断で救急搬送されたものの、救急搬送された医療機関では回復され、点滴を自ら抜き去り拒否するなどの治療への抵抗を繰り返していた。ご家族さんは本人の様子を鑑み、病院での入院治療の継続ではなく、在宅での医療・看取りを希望され、当院に訪問診療の依頼があった。本人・家族の希望は「点滴や検査など病院でしてきた医療はもういいです」「本人のありのままをみてあげてください」といったもの。当院主治医からは老衰のため危篤に近い状況にあり数日から数週間で他界される可能性があること、栄養補給は強制的な手段をとることなく、「食べれるときに、食べれるものを、食べれるだけ」で対応すること、過去の看取りの経験から、本人の貫いていたライフスタイルを尊重し、「その人らしい暮らし」を支援することを説明。ご家族も延命治療を希望されていなかったこともあり、当院の訪問診療による看取り支援を納得された。初回の訪問診療の際に同行し、本人の意思確認をした際の回答が上記の通りであった。
 訪問を開始して数週間後に呼吸状態がおかしいとの連絡がはいり、医師が駆けつけ他界を確認。本人の希望通り、苦痛を緩和しながら、在宅での看取りをすることとなった。またひとつ、「その人らしい」最期をお手伝いすることができた。

 今後もこのブログを活用してコラム形式で「在宅」の魅力を発信できればと考えています。
当該コラムに関するご意見・ご感想、お待ちしております。

倉敷警察署へ!

どうも。クリニック事務課長兼MSWのMでございます。
昨日、岡山県警・倉敷警察署へ自首するために出頭しました・・・。
と、いうのは冗談で、駐車禁止除外の申請手続きのために訪問しました。

当クリニックは、警察のみなさまのご厄介になるようなことは決してして
おりませんのでご安心ください!
9月より常勤医が1名入職した関係もあり、駐車禁止除外ステッカーの
申請手続きのためです。
申請時にステッカーの利用方法や指定車両の駐車方法につき、
ご指導いただきました。

(あたりまえのことですが)
これからも当院は関係法令を遵守しながら、地域に役立つ訪問診療の
提供をしていきます!


広報くらしき、ご覧になりましたか?

どうも、クリニック事務課長兼MSWのMでございます。
当院の「認知症初期集中支援チーム」が広報くらしきに
またまた掲載してもらいました!
広報くらしき9月号が認知症特集のため、当院のスタッフの写真も・・・。
記事ではチームの役割や相談方法を紹介してもらいました。
これからも地域にお役にたてるクリニックを目指しております!

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在宅医療の現場から ~はじめはみんな同じです~

この患者さん、本当に退院して家に帰っていいのでろうか?」と思ったことありませんか? 
退院支援スクリーニングや退院の際の相談面接等にて、在宅復帰が困難な情報が集積されます。「独居」、「家族・支援者なし」、「経済的に在宅以外の転帰が困難」、「住宅環境に課題あり」等々。 また、患者家族等の支援者から「こんな状況では在宅退院は絶対無理です!」と意見されることも、時にはありませんか? さらに、夏の暑さや冬の寒さなど、在宅復帰を阻害する気候的な条件もあり、在宅復帰に踏み切れないこともありませんか?
でも、当の本人は「絶対、家に帰る!!」といって断固、在宅退院を希望しておられたり・・・。
入院をするとADLが低下したり、認知症の各種症状が進行したりするなど、状況が変化することが多いです。そういった状況が
変化した上での在宅生活は文字どおり「はじめて」かもしれません。いわば本人も家族も関係者も体験したことがない「未知の
ゾーン」。そういった意味では在宅介護などの退院後の生活は「はじめて」の経験です。
でも、「はじめはみんな同じ」です。
在宅での看取りを含め、在宅医療を開始されるほとんどの方が「はじめて」の経験ですから、当院が丁寧・親切に在宅復帰のお手伝いをさせていただきます。必要に応じて関係する医療機関・施設や担当ケアマネージャさんと連携・協働しながら、在宅生活がよりよいものとなるよう、精一杯支援させていただきます。

「在宅をはじめたころはどうなることが心配で仕方なかったけど、今思えば在宅医療に切り替えたこと、正解だったと思います」
そんな声を沢山いただいています。
今後もこのブログを活用してコラム形式で「在宅」の魅力を発信できればと考えています。
当該コラムに関するご意見・ご感想、お待ちしております
プロフィール

fujitoclstaff

Author:fujitoclstaff
医療法人福寿会藤戸クリニックの
スタッフブログです。
クリニックの日常や診療に関する
トピック、現代社会に関する辛口
コメントなどを掲載予定です。
暖かい目で見守ってくださいね。

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